沿線火災の影響で振替輸送に助けられるまで

20時30分過ぎ、須磨駅近辺で発生した火災の影響で、JR神戸線が上下線ともストップした。
振替輸送で帰宅するまでをまとめてみた。

なぜか呑んで帰らなかった

この日はサッカー協会の委員会参加のため、三宮へ向かった。
会議終了後、いつもなら呑んで帰るところだがこの日は何故か直帰。
まずここで運命が分かれた。



三ノ宮駅から20:34発姫路行き快速に乗る

いつもなら新快速に乗って西明石で普通に乗換というパターンだったのだが
この日に限って、乗り換えが億劫だと思って快速に乗車。この判断も運がなかった。



兵庫駅に到着、車内アナウンス発報

兵庫駅到着後、車内アナウンスで火災発生を知る。
須磨駅近くにて火災が発生し、消火活動中だとのこと。
ひとまず鷹取駅まで進んで停車するとの情報。

ゆっくりと車両は滑り出ていった。


鷹取駅に到着、軟禁始まる

鷹取駅に到着するが、扉は開かない。
トイレのある車両がアナウンスされる。

事実上の軟禁開始である。

絶望感が徐々に押し寄せてくる。


雨のキーワードで名案が。
にっころやの店長を呼べば雨が振るんじゃないか?と。

にっころや 生田店
http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28001636/

ここの店長がワクワクして行った場所に雨が降るという
神通力的なモノに頼りたい気持ちになりました。

扉も窓も閉めきった車内は.....


鷹取駅に到着してから15分が経過し、車内は徐々に暑くなってきた。
ここ数日で冷え込みが厳しくなったため、乗客の方々はみな厚着。

そしてエアコン投入。若干空気が良化した。
それでも閉じ込められた車内は閉塞感がハンパなかった。

そして不穏なアナウンス

消火完了まで20分かかります、だと?
電車が止まるような火災なのに、そんなにすぐ消えるのか?
誰もが懐疑的な顔をしていた。

徐々に動きが出始める


そもそもいつもなら、会議の後に飲んでから帰るのに
この日に限って....真っ直ぐ帰るなんて....

慣れない事はするもんじゃないですなぁ。



混雑した通路をかき分けるように、一人の男性が前方車両に走っていった。
おそらくトイレだろう、スイマセンスイマセンと連呼していた。頑張って。



開けていいって言われても、どの窓が開けれるのか開け方もイマイチわからない。
昔の国鉄車両はみな窓開けれましたよね。


そして

扉開きました。
これはもう長期戦が確定したということでしょう。
しかし鷹取駅から家まで帰る自信がない。振替輸送は?と誰かが呟いたのを耳にした。


車内アナウンス。
須磨海浜公園まで進行するらしい。
これは振替輸送開始フラグか。


到着。

振替輸送のアナウンスはまだないが、すでに扉は開かれているので
いつでも動き出せる状態。最寄り駅は月見山駅、この時点でGoogleマップにて道順は確認した。

行軍開始した

車内アナウンスにて振替輸送開始を確認。
それと同時に電車を飛び出した。
まだ判断を迷っている乗客は多数いた、粘るなぁ。


Googleマップ片手に小走りで駅へ向かう。
月見山駅までは10分かからぬうちに到着。



振替乗車票をゲットして月見山で車両待ち。
各駅停車駅、なかなか電車は来ない。

そして満員電車に乗って須磨駅まで進む。
このあたりからツイートできる状況じゃなくなる、人大杉で。


須磨駅に到着、直通特急に乗り換える。
電車待ちの際に国道2号線側を見ると、かなりの数の消防車が。

こんな盛大な火事が20分やそこいらで消火出来るわけ無いだろう、JR西日本さん。

神戸新聞の記事(魚拓)
http://megalodon.jp/2011-1113-1241-14/www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004611134.shtml
http://megalodon.jp/2011-1113-1240-20/www.kobe-np.co.jp/news/jiken/p1_0004611134.shtml


そしてここにきてようやく嫁と連絡がついた。

なんか充電切れてたとかなんとか。
こんな時に限ってそんなもんだな。
とりあえず東二見まで進軍するので拾って欲しいと伝える。



結局帰宅したのは23時過ぎ。
振替輸送後にJRが再開したらしいが、乗り換えた判断がどうだったか
それは正直わからないが、これはこれで良い経験だったと思う。



まぁこんな経験、ニ度とまっぴら御免だ。