J1第34節 ヴィッセル神戸vs浦和レッズ

ついに迎えた運命の最終節。
残留には勝つことが大前提、そしてFC東京京都サンガに負けるか引き分け。
条件はかなり厳しいが、信じるしか無い。

アウェイツアーに参加したかった、PVも行きたかったが家庭の事情で断念。
自宅のTVの前に鎮座して魂と声援を送った。




試合は序盤から浦和の猛攻にさらされる苦しい展開。
既に退団が確定しているポンテが躍動し、ヴィッセルゴールに襲いかかる。
しかし徳重がこの日もスーパーセーブを連発。流れを徐々に神戸へ引き寄せる。



そして31分、茂木の放ったロングボールが浦和DFの裏へ落ちると
狙っていたかのように吉田が猛然とダッシュ、そしてGKと1対1へ。
これを憎いほど落ち着いてゴールに流しこんで先制。
喉から手が出るほど欲しかった先制点を、見事に奪い取った。
これでFC東京へのプレッシャーがかかるはず。


ほぼ同時刻にキックオフした京都サンガvsFC東京の様子を伺うと
ちょうど京都が先制ゴールを挙げたところだった。
これは.....奇跡が起ころうとしている?



そして前半終了。
神戸リード、F東京ビハインドという情勢。
おそらくF東京の選手達はかなりのプレッシャーを受けていたことだろう。
残りの45分で最低でも2点を奪わないといけないという状況なのだから。
神戸はこの1点を死守、さらに追加点を狙う。



後半、神戸の選手たちは守りに入るどころか果敢に前線でのプレッシャーを掛け続け
浦和へ主導権を渡さない。鬼気迫る守備が相手のリズムを狂わせていく。
迎えた52分、PA内で小川が倒されてPK奪取。家本氏のジャッジは正直微妙だったがこれも幸運。
キッカーはポポかと思ったが、吉田がキッカーを志願。
そしてこれを落ち着いて決め、大きな大きな追加点を奪った。



興奮覚めやらぬ59分、浦和の守備のほころびを突いて朴がさらに追加点。
3−0と大きく突き放す。勝利が濃厚になった神戸に対し、いまだビハインドのF東京。
奇跡完遂の時が着々と近付いている。
浦和も必死に食らいついてくるが、この日の神戸DFは北本を始めとする強固な壁が立ちはだかり
なかなかゴールを割れない。得点王へのチャンスがあるエジミウソンへ意識的にボールを集めようとするあまり
良い時の浦和の攻撃のリズムが出せないようだった。



しばらく膠着状態が続き、京都vsF東京側で動きが。
87分に京都の西野が退場になりF東京にチャンスが巡ってくる。
ところがその後ロスタイム、前がかりになったF東京の隙をついてディエゴがF東京ゴールへ突進。
たまらず権田が倒してしまいPK献上。ロスタイムで0−2となり勝負あり。



一方の神戸は、ロスタイムに小川がさらに追加点を挙げて4−0としてこちらも勝負あり。
そして試合終了のホイッスル。歓喜の時を迎えた。
絶対不利な状況を跳ね除けて、神戸がJ1残留を成し遂げた。



開幕時、10位以内という目標を掲げながらスタートしながらも
主力の怪我や毎年お決まりの監督交代を経て失速し、もはや指定席となった残留争いの崖っぷちへ。
辛うじて降格は免れたが、紙一重にもほどがある。選手同様サポーターも疲弊するのだ。
来年こそはこんな苦しみを味わいたくはない、もっと大きな歓喜に酔いしれたい。





ひとまず今は、お疲れ様。